複雑な形状のアイデア試作に便利な方法

試作のコツが分かってくると、その技術は小物発明品の製作だけではなく、アクセサリーやキャラクター・アイテムなど、オリジナル・グッズを製作するに際しても、応用が効くようになる。

発明の試作を続けていて、それ自体が一つの趣味になった人もいる。趣味となると、長い間にはいろいろな工夫もするし、また腕を磨くことにもなるので、かなり物作りが上手になる。すると、発明の試作品を一つだけ作って、それを企業に提案するという他にも、自分のオリジナル・キャラやアクセサリーを作って、それらを知人にあげたり、あるいは直接に売るとか(または、知り合いのお店に置かせてもらうなど)といった楽しみも覚えるものだ。それもまた、小物発明を実用的な趣味として楽しむ、一つの方法である。

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ところで、発明試作品の材質として、大体のものは、紙(厚紙)やプラバンなどを工作して作ることができると前に述べた。しかし、紙やプラバンでは作れないものも当然のことながら出てくる。曲面を持つものや、それこそ、複雑な形のものだ。

こうしたものの試作には、粘土が適しているだろう。粘土にもいろいろな種類がある。美術的には紙粘土が用いられる。粘土だったら、たとえ複雑な形をした発明の試作に際しても、わりと容易に作れるだろう。紙粘土のように作成した後に堅くなれば、変形することもないので、試作品としても成り立つ。

また、同じ作品を紙粘土で幾つも作り、堅くなった後に、別々の模様や色を施せば、それなりに付加価値も出てくる。アイデアがよくて、作品も上出来であれば商品的価値も出てくるかもしれない。実際、粘土による手作り作品を商売にしている人もたくさんいる。 先ほど述べた、オリジナル・キャラやアクセサリーというわけだ。

そうなると、特許的な発明というわけでなくなるが、デザインが斬新であれば、意匠出願の対象にはなる。意匠も、特許と同じ工業所有権であり、発案者の権利は守られるのだ。ただし、意匠とするには、一つひとつの手作りでは駄目で、まったく同じものが製造できるという手段を持たないとならない。

それに適しているのが、「注型による型取り複製法」である。この方法は、デザインを権利にするような(意匠的な)作品作りに向いているだけではなく、複雑な形の発明作品を複製するのにも適している。なにより、同じ作品が幾つもコピーできるので、自分で小規模ながら自作販売するのにも役立つ方法である。

というわけで、何か良いオリジナル・キャラやアクセサリーの構想が浮かんだら、この「注型による型取り複製法」が威力を発揮する。これは、フィギュア(キャラクター人形やフィギュア模型)製作でよく行われる方法でもある。

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