基本的には、発明者自らの手作りが望ましい

アイデアの試作を「工場」や「製作所」などに依頼すると、当然それだけ高くつく(費用)ことになる。特に、試作品のように、これまでに世の中になかったものを工場や製作所などで造らせる場合、試作品の型を新しく造る必要があるため、その負担は個人には少々、大きなものになってしまう。つまり、試作品の製作を1個頼むにせよ、複数個頼むにせよ、「型枠代」そのものがまずは高いというわけだ。

だから、小物発明においては、アイデアの試作を依頼する場合でも、型枠の製造工場などよりは、発明試作を専門にしている所(業者)のほうが、何かと融通がきくだろう。

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そうしたところは、発明試作の意味も熟知しているので、不必要に型枠をつくることもない。また、試作請負を個人でやっているプロのクリエイターなどもいるが、こちらのほうがもっと小回りが効き、個人発明家にとっても、なにかと都合がよいだろう。

いずれにせよ(プロに製作を頼むにしても)、最初は量産するのが目的ではなく、あくまで、アイデアの効果を確かめたり、採用率を高めることなどが、狙いとなる。それが、試作品(発明サンプル)作りの目的なのだ。

発明を特許出願しようとする場合、まずは特許の書類を作成しないとならないが、この書類には発明の構成や効果を要領よく記載する必要がある。それを自分で書くにしても、弁理士に作成を依頼するにしても、結局は、発明者自らが発明の構造や効果を十分に把握していないとならないだろう。

もちろん、特許を得るために、特許庁に発明品を提出するといった規定はない。しかし、「物の発明」の場合は、特許書類上で構造の説明やその図面を記載するためにも、試作品は作っておいたほうがよいわけだ。このことからも、試作を全面的に他人任せにすると、この特許書類作成の段階でも支障が出てくるということが分かる。

ほんとうは発明者自らが試作品を作るのが理想的なのだが、アイデアの中には、素人が試作するには複雑すぎるものもあるだろう。そういう場合は、ここで述べているように、発明試作請負人(クリエイター)に依頼するのも悪くはない。しかし、その場合でも、最初から試作をすべて任せるのではなく、ある程度は自分で試作しておくとよい(どの程度までかは発明のレベルによる)。

そうすれば、プロの試作請負人に依頼する際に、自分が作った作品を提示しながら、アイデアのコンセプトを伝えられるので、作業もスムーズに進むことになるからだ。それもできないのなら、せめて十分な説明と資料(図面とか仕様等)ぐらいは、プロの試作者に与えられるようにしたい。

とにかく、アイデアが商品化されても、その商品が爆発的に売れるという保証はないのだから、なるべく立ち上げの段階ではお金を掛けずに、自分でできるところは自分で行うという精神が望ましいのだ。

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