「アイデアを形にする」カテゴリーアーカイブ

生活の知恵を形にするという発想

発明の対象には、「方法」と「物」とがある。何かのノウハウといっても、それには形が無いように、「方法の発明やアイデア」の場合は、もともと形には表せられない。ここで対象にしているのは、「物の発明」である。だから、アイデアを世に出すうえで、まずは実際に、それを具体的な形にしてみることが大事になる。

高度な「物」の発明では、試作も大変な作業となるだろう。しかし、この本で扱っているのは「小物発明」だ。それは、これまでも何回か紹介してきた「ダイエットスリッパ」や「バンダナ風よだれかけ」など、〔身の回り品の改良を中心とした小規模な発明〕といえるものだ。そして、ヒットしたアイデア商品は、往々にして主婦発想の発明であることが多い。 続きを読む 生活の知恵を形にするという発想

試作品があれば売り込みの際にも断然有利

個人発明家であれば、発明アイデアは是非とも、自らの手で試作してもらいたい。まだ形になっていないアイデアは、それが実際に考えているように機能するのか、あるいは期待される効果が出るのかを確かめるためにも、一度自らの手で形にする必要があるのだ。その結果、考えていたような効果はなかったということも、あるかもしれない。

あるいは、試作品を作ったことで、その発明の中に、もっと発展的な応用法が見つかったりと、思わぬ副産物を得ることだってある。とにかく、試作を通しての実験が大事なのだ。実験で何らかのデータが得られるものであれば、それらも記録しておく。 続きを読む 試作品があれば売り込みの際にも断然有利

基本的には、発明者自らの手作りが望ましい

アイデアの試作を「工場」や「製作所」などに依頼すると、当然それだけ高くつく(費用)ことになる。特に、試作品のように、これまでに世の中になかったものを工場や製作所などで造らせる場合、試作品の型を新しく造る必要があるため、その負担は個人には少々、大きなものになってしまう。つまり、試作品の製作を1個頼むにせよ、複数個頼むにせよ、「型枠代」そのものがまずは高いというわけだ。

だから、小物発明においては、アイデアの試作を依頼する場合でも、型枠の製造工場などよりは、発明試作を専門にしている所(業者)のほうが、何かと融通がきくだろう。 続きを読む 基本的には、発明者自らの手作りが望ましい

試作は発明センスの向上にもつながる

身の回り品の改良発明的なアイデアであれば、それを自分で試作して、さらに自分で企業に売り込むということが望ましい。というか、そうすることにこそ、醍醐味があるのだ。特に、ここでは「物の発明」のなかでも「小物発明」について述べているので、なおさら、自分で作ることに意義を感じてもらいたい。そういうわけで、ここからは基本的に、試作も自分で行うという前提で、話しを進めていく。

発明の試作といっても、プロ級の作品をつくることはない。綺麗な試作品ができるに越したことはないが、美術展覧会に出展するわけではないのだ。要は、試作品のコンセプト(同時に、構成・構造・効果など)が分かればよいのだから、まずは自分の考えているアイデアを自分で形にすべきなのだ。また、そうすることは発明センスの向上にもつながるので得策である。 続きを読む 試作は発明センスの向上にもつながる

発明サンプル品の材料選び・試作のコツなど

図工気分、図工感覚で試作品の製作をするとよい、と述べた。感覚的にはそういうことなのだが、試作をするうえでの材料や道具は、発明やアイデアの内容によって違う。なかには、ほとんど材料がいらないものもあるかもしれない。反対に、多くの素材を要求されるものもあるだろう。

しかし、材料といっても、試作品の段階では、その発明アイデアが商品化されたときのような立派な材質を使う必要はない。その材質が、発明の効果と関係する場合は、試作品にも同じ材質を使う必要があるが、そうでない場合、試作品を構成する材質には安価で作成しやすいものを用いるべきだろう。つまり、発明が商品化されるときには金属であっても、試作品も金属である必要はないのだ。もっと安くて、作りやすい厚紙やプラバンでもよいだろう。 続きを読む 発明サンプル品の材料選び・試作のコツなど

複雑な形状のアイデア試作に便利な方法

試作のコツが分かってくると、その技術は小物発明品の製作だけではなく、アクセサリーやキャラクター・アイテムなど、オリジナル・グッズを製作するに際しても、応用が効くようになる。

発明の試作を続けていて、それ自体が一つの趣味になった人もいる。趣味となると、長い間にはいろいろな工夫もするし、また腕を磨くことにもなるので、かなり物作りが上手になる。すると、発明の試作品を一つだけ作って、それを企業に提案するという他にも、自分のオリジナル・キャラやアクセサリーを作って、それらを知人にあげたり、あるいは直接に売るとか(または、知り合いのお店に置かせてもらうなど)といった楽しみも覚えるものだ。それもまた、小物発明を実用的な趣味として楽しむ、一つの方法である。 続きを読む 複雑な形状のアイデア試作に便利な方法

キャラクターグッズ製作のススメ

では、オリジナルのキャラクターグッズ(あるいはアクセサリー)など、アイデア作品の複製(コピー)が作りたいという場合に適している、「注型による型取り複製法」のノウハウについて、簡単に述べてみよう。まずは、複製作品(商品)を作るうえで、原型となる「オリジナルキャラクター像」を、粘土などでつくる。「原型」は型取りのために必要なのだ。原型用に適している粘土にも各種ある。

〔キャラクター(原型)が立体的な(裏も表も凹凸のある)ものであれば「両面取り」、浮き彫り(レリーフ)のように片面が平らなものは「片面取り」でコピーをするわけだが、ここでは詳しく触れない。〕 続きを読む キャラクターグッズ製作のススメ

自由樹脂は発明試作の材料としても使える

ただ、この型取り複製法を行うには、それなりの専用の容器や計量器具などが必要になるのはもちろん、各種薬剤にしても高価である。さらに、手間は掛かるし、作業を行うにあたっては、作業場の確保、十分な換気、火気厳禁などが、絶対的な重要事項となる。

なぜなら、型取りや注型に用いる樹脂類は、一般に用いる塗料や接着剤よりもはるかに強力な溶剤を使用しているからだ。また、樹脂類が直接に皮膚につかないようにも気をつけたい。以上のことからも、注型による型取り複製法では、マスクやゴム手袋も必要となる。 続きを読む 自由樹脂は発明試作の材料としても使える