個人の「自己出願」について」〔その1〕

■「失敗例」と「成功例」の両方から学ぶことで見えてくるもの

「リスクはあっても、出願するまでを一通り、一度くらいは自分でやってみたい」そのように考えている人も多くいます。

自分で特許を出願して、その結果、発明の権利化が危うくなった、あるいはダメになってしまった、という「失敗例」も、これまで見てきたように、少なからずあります。

しかしながら、たしかに一度くらい、自分で作成し、出願してみるのも勉強になって、よいのではないかと思います。

「発明の権利(特許)を得たい」というより、むしろ「特許願の作成と出願を自分でやってみたい」というほうが、強い動機になっている人もいるわけです。

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そういう人に、「特許などの書類は自分で書かずに、専門家に任せておくべきです!」と説教したり、いろいろな失敗例を聞かせたりしたところで、あまり意味はないでしょう。

他人の失敗は、自分の糧にもできます。また自分の失敗だって、血となり肉となります。過去の失敗が、現在の自分をつくっているように、これからする失敗だって、それより先の未来の自分を、より洗練化させることになるのです。

そういう意味でも、失敗を恐れずに、特許の自己出願にチャレンジする気持ちもまた、大事でしょう。失敗したらしたで、「それさえも利用してやる!」くらいの気持ちです。

もちろん、自己出願が必ずしも失敗につながるわけではありません。自分で特許願を書いて、出願して、発明の権利を得ている人も、現にたくさんいます。

逆に、そういう「成功例」を知ることも大事でしょう。成功例から学べること、失敗例から学べること。その両方を知ることが望ましいのです。

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